
この夜景、実際は目の前180°以上の広さと、大阪平野のほぼ全体、泉南から和歌山、淡路島、神戸の西の方へと広がっている。
ゴージャス、というより宇宙的ですらある。
ここは芦屋の高級住宅地、六麓荘。
その一等地、かつて「芦屋国際ホテル」という幻のホテルがあった場所だ。
昭和14年に開業、外国人、一流財界人が宿泊したこのホテルの宿泊費は、サラリーマンの月給が50円程度であった当時に一泊300円という桁外れな額。
しかし、昭和16年に太平洋戦争が勃発して営業停止になった。
以後は変遷の後に、現在は芦屋大学がここにある。
そう、この夜景は芦屋大学キャンパスからの眺め。
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芦屋大学の大学院の取材で、午後から院生や先生のお話を伺って、外へ出るとこの夜景に包まれた。
芦屋大学といえば、学費の高いぼんぼん大学と言われた。
しかし、今は違う。少人数制で学生1人1人の「こんなことを学んでみたい」という意欲を可能な限り尊重し、先生やスタッフがサポートしてくれるユニークな大学だ。
アカデミズムの弊害ともいえる教員の閉鎖性を取り払い、国公立・有名私学優位の今の世の中で、学ぶ喜びを学生たちと共有しようという先生方が増えている。
生き残りをかけた大学改革の成果が少しずつ、実を結んできたようだ。
今年の教員採用試験でも、少人数の中から現役7名、卒業生5名が2次試験を突破して採用された。
それも東京都、神奈川県、大阪府…と激戦区で。
その陰には、先生方が自発的に時間外の補講を行い、学生も熱意に応えたという経緯がある。
涙を流して喜んだ先生もいたと聞いた。
今回取材した教育学専攻の院生たちも、他校の卒業生で、中には他校の院生だった方もいたが、芦屋大学に来て、学ぶ面白さに目覚めた、視野が広がったと言う。
制度や施設、ブランドよりも、「学ぶ」ということに正面から目を向けた。
小さなぼんぼん学校が、大きく変わりつつある。
自分がもしも、この大学に出会っていたら…?
そんな問いかけが心の中に浮かんでくるにちがいない。
チエズのタナカでした。
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